「カンガルー」は現地語で「意味が分からない」?
坪内逍遥編の教科書
和蘭人某、始メテ、豪州二渡リ、何クレト見アルキテ、一々、手帳二留メケルガ、タマタマ、
形、鼠二似テ、腹膨レ、大キサ、犬ホドノ獣ヲ見タリケレバ、「コレハ何ゾ」ト和蘭語二テ
尋ネケルニ、土人「かんがるー」ト答フ。
ヤガテ、図マデ添ヘテ、本国二報ジヤリシカバ、かんがるートイフ獣ノ名、全世界二広マリヌ。
近年ノ調ベニヨレバ、かんがるートハ、土語ニテ「御言葉ノ意味ガ分ラヌ」トイフコトナリケリ。
この話は「勘違いが単語になってしまった」という面白さはあるのですが、実は全く根拠がなく、
誰かがジョークとして話したものが広まってしまった可能性が高いそうです。、、、ちょっと残念!
「カンガルー」=「跳躍するもの」という意味。
「gangurru」は現地語で「飛び跳ねるもの」という意味で、アボリジニはカンガルーをこのように
呼んでいたので、それがそのまま英語の「kangaroo」に変化したわけです。
イギリスのキャプテン=クックの率いる探検隊が、オーストラリアでこの動物の名前をアボリジニ
(先住民)に聞いたところ、「カンガルー」と答えたため、以降はその名前で呼ばれるようになった
らしいです。
「カンガルー」は現地語で「私は知らない」を意味し、クック達がそれを動物の名前と誤解したこと
から命名されたという説が以前までは定説のように扱われていたのですが、誤解というのは俗説で、
現地の言葉で「カンガルー類」を指すそうです。語源は「gangurru」
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