不妊治療・妊娠の仕組み

不妊治療・妊娠の仕組み

セックスデビューはしているけれど、妊娠の仕組みは知らない、という女性は案外に多いものです。

妊娠の仕組みがわからないまま、マタニティライフに突入する女性がいる一方、今すぐでも妊娠はOK!

とスタンバイしているけれど、なかなか妊娠しないと悩んでいる女性、そして、パートナーはいるけれど

、まだ結婚も妊娠もリアリティがない!と避妊に精を出している女性もいます。

ライフプランに個人差はありますが、その時のために妊娠の仕組みをきちんと知っておきましょう。

妊娠の仕組みは、卵子が排卵される→射精された精子が卵管に到達する→精子と卵子が受精する→

受精卵は発育しながら子宮へ運ばれ、子宮内膜に着床するというプロセスを踏みます。

①排卵された卵子は

卵子は卵巣から排卵されます。思春期以降、排卵は約28日に1回、両側の卵巣で交互に起こるのが

普通です。(例えば、今月は右側の卵巣から排卵されると、翌月は左側の卵巣から排卵される)

卵巣から飛び出した卵子は、すぐに卵管の先端にある卵管采にピックアップされて、卵管の中に取り

込まれます。卵管はとても細い管ですが、卵子は一番太い部分の卵管膨大部というところへ運ばれ、

タイミングが良ければ精子と出会うことができます。

②精子の過酷なロードレース

精液の中には通常、数億個の精子がいて、射精と同時に受精の場である卵管へと旅を始めます。

元気のいい精子のスピードは秒速10メートルともいわれますが、卵管へ到達するまでの道のりは、

まさに過酷なロードレースといっていいでしょう。

最初の関門、膣の中は自浄作用のために強い酸性に保たれていて、ときには億単位の精子がここで生命

を絶たれてしまいます。次の関門は子宮の入り口にあたる子宮頚管です。排卵期の子宮頚管では、精子が

移動しやすい状態に変化した頸管粘液が迎えてくれます。それでも、卵管の入り口がある子宮の奥へ進め

る精子の数は数千個から数万個です。形に問題がある精子や運動力の弱い精子はどんどん脱落して、元気

のいい精子だけが卵子との待ち合わせ場所、卵管へ到達します。その数は百個程度、ときには十数個まで

減っています。さらに、排卵された卵子の生存期間は約8~10時間!時間制限のあるチャンスを逃さな

いために、精子が先に卵管に到達し、卵子を待つほうが有利なのです。

③卵子と精子がひとつの細胞になる受精

卵子に出会えた精子たちは、力を合わせて卵子の外側を覆う膜を溶かし始めます。やがて膜が破れると、

1個の精子が卵子の中に進入します。その瞬間、卵子の扉はピタリと閉じられ、他の精子は入れません。

多精子受精と言って、複数の精子が進入する受精異常を防ぐ仕組みです。卵子に入った精子はまさに強運

の持ち主と言えます。

④受精卵が着床すると妊娠

子宮に到達した受精卵は、柔らかく厚くなった子宮内膜に潜り込むようにして接着したあと、しっかりと

根を張っていきます。受精卵が子宮内膜に接着することを着床といい、着床イコール妊娠の成立です。

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